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2012年07月30日
ミッションインポッシブルと電池の液漏れ
腕時計に入っていたボタン電池です
分かりにくいかもしれませんが
表面が少し、ほんの少しですが膨らんでいます
電池からの液漏れって聞いたことありませんか?
懐中電灯やリモンコンなど電池を入れたまま放置していたら
電池から液体のようなものが出ていた
という経験をお持ちならそれが液漏れの症状です
時計やリモコン、懐中電灯などのようなものに
使用されている電池は少しずつ通電し続ける状態が続きます
電池の内部では常に化学反応が起きていることになり
ガスが発生し内圧が高まりってしまいます
この状態が上の写真です
毎日 沢山の電池交換をさせていただいて
液漏れしてしまった時計も沢山拝見しているのですが
この写真のように電池が膨らんだ状態を見るのは始めて
極めてレアな状態といえます
電池が膨らんで化学反応がいつまでも
止まらなかったら電池が爆発してしまいます
まるで ミッションインポッシブルのように・・・
ですから 膨らんだ電池は爆発防止機能が働いて
ガスと一緒に電解液が外に流れ出すようにしてあるのです
これが 液漏れデス
液漏れにより機械内部に電解液が付着してしまった時計
大切な時計を液漏れから守るのには
電池交換のタイミングが大切になります
時計が動いていても
前回の電池交換から24ヵ月を経過したら
電池交換をすることをお勧めします
液漏れによる修理は電池交換の5倍以上の
費用がかかってしまうことが殆どですから・・・
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Posted by hanabusa at 09:01│Comments(0)
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