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2017年07月11日
クロノメーターと海賊(パイレーツ・オブ・カリビアンでは・・・)

2017年夏公開の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」
またまた、このお話で恐縮ですが・・・

劇中でヒロインの天文学者は「時計(クロノメーター)」を用いて、宝のありかを見つけ出します。
時計のハナブサとしては、ここの描写に心ときめきました。


元々、時計の発展と歴史には大航海時代が大きく影響しています。
海を制するものが世界を制す
といわれましたが、航海するものにとって一番怖いのは敵船ではなく、海難事故

船の位置を正確に知るためには、太陽や星の高度と測った時間を天測歴などと照らし合わせます。
つまり時間の計測がいかに正しく出来るかどうかがカギとなります。
1714年にはイギリス政府は正確なクロノメーターの開発に2万ポンドの賞金を出したほどです。
そして・・・1735年
イギリスの木工・大工職人ジョン・ハリソン(後に時計職人になります)は、温度や揺れに強い置時計「クロノメーターH1」を製作しました。
カリブ海に海賊が出没したのは17世紀~1830年代。
パイレーツ・オブ・カリビアンの舞台は18世紀前半だそうですので、クロノメーターもごく一部の天文学者や航海のプロ(海軍)にしか知られていなかったのかもしれません。
時計(クロノメーター)で航路を決定するヒロインの天文学者に
「時計なんかで宝の島が見つかるはずがない!!」
と海賊たちが怪訝な態度をしめしたのもなるほど!です。
これ以上お話しすると、ネタバレになるので ・・・・・

【クロノメーター】元々は「時を図る機械」という意味ですが、現在では秒針を備えた高精度な時計をさし、公的機関によって厳しい検査を行いクリアしたものにクロノメーター認定書が発行されます。
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2017年06月07日
雨だからアメダス?透けて見えるからスケルトン?

2017年6月6日 九州地方も梅雨入りをしたようです。
その天気予報ですが、1974年に運用開始したアメダス。
雨の情報を出す(提供する)から雨ダス→アメダスと結構長い間信じきっていた私

実はAutomated Meteorological Data Acquisition Systemを略しているそうです。
恥ずかしながら、それと同じような 勘違いが仕事場でも

裏蓋がガラスで作られ 機械の様子が見える時計のことをスケルトンと呼ぶのですが、時計業界に入ったころにその説明を聞いた途端、
「機械が透けて見えるからスケルトンなのネ」


まずいことに この勘違いを声に出さずにいたので 誰からもこの勘違いを指摘されず・・・

スケルトン (Skeleton) は、骸骨のことで、スケルトンウォッチとは、時計の内部構造が見えるように加工された時計のこと。
機械式時計の面白さを目で見て楽しめるようになっています。
機械式時計の歯車の動きを見て楽しむのもあり、金属の表面加工の技術力・美しさを楽しむのも良し・・デス
裏蓋が透明ガラスになっているものを「裏スケルトン」「裏スケ」とも言います。
新しい情報は思い込みで理解せず、声に出して確認しましょう


という おはなしでした。



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2017年06月04日
形見のポケットウォッチの修理~深まる愛着
「2年前に懐中時計の修理をしていただいたのですが・・・

「もうひとつ時計が見つかって・・・こちらも修理をして欲しいのです。もしも修理が出来ないようでしたらキズだらけの風防(ガラス)だけ交換してキレイな状態で保管したいのです

そうおっしゃってお持ち込みいただいた時計はかなりの年代物でした。
お話しを伺うと ハナブサにて2年前に修理をさせていただいた時計も、今回の時計もお父様の形見の時計とのこと。
同じような時計の修理が2度目であっても、念の為に精度保証について、防水性について、取り扱い上の注意など年代物の時計を修理させていただく場合の注意事項をについて確認させていただきました。
注意事項は全部覚えていらっしゃいましたし、しっかり守ってくださっているようでした。
嬉しい事に、「毎日、優しくリュウズを巻き上げてください」
とお願いしていた事もちゃんと実践されており、
「毎日、巻き上げる事でこれまで以上に愛着が増してきました!」
となんとも嬉しいお言葉

プライスレスな機械式時計の魅力をお客様から教えていただいた幸せな一日となりました。
※写真のポケットウォッチは今回お預かりした時計とは異なります
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2017年06月03日
やっぱり!時計クリーニングは必要です^^
2002年にハナブサが始めたオリジナルメンテナンス「時計クリーニング」。
それまでの時計業界では、時計が止まってから、あるいは修理が必要になった時に行う「分解掃除(オーバーホール)」の際に、サービスとして時計ケースや金属バンドを洗うのみでした。
それも高級ブランド時計の場合だけ

肌に直接触れる腕時計はどしても汚れが付着してしまうのに・・・・
汚れが付着したままだと、ケースやバンドが錆びてしまい機能面にも悪影響を与えてしまうのに・・・
毎日沢山の時計の電池交換をさせていただく中から、時計の元気寿命を永くしてあげたい!!!
という熱い思いから始めました

たとえば この記事でご紹介中のエルメス。
電池は切れかかっていましたが、分解掃除はまだしなくても良い状態です。
機械の調子が悪くなって 分解掃除が必要になるまで、ケースやバンドに付着した時計を放置すると・・・

ケースが錆びにより凹み、防水性が低下してしまう危険性がありますし、
バンドのピンが錆びてしまい、バンドが切れてしまう危険性もあります。
汗をかく季節には汗で汚れが溶け出し腕が黒くなってしまうことも・・・


腕にあたる部分も綺麗すっきり

あなたの腕で一緒に時を刻んでくれる腕時計たち
キレイにメンテナンスすれば、素敵な思い出もまた輝きだしそうな気がしませんか?

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2016年11月19日
電池の安全装置が働くと液漏れする!?
毎日、何十点もの腕時計の電池交換をさせていただいておりますが、そのうち何パーセントは電池からの液漏れをおこしています。
液漏れをしている時計は、機械内部が汚れてしまったり、電池接点も汚して接触不良になったりしますので、分解掃除が必要になります。
電池交換だけで済むと思っていた時計の修理が思わぬ大出費になってしまった!!

という経験のあるユーザー様も多いのではないでしょうか?
様々な技術が発達しているのに、何故液漏れを予防できないのか?
と疑問に思われるでしょうが、液漏れは電池の破裂を防止するための安全装置が働いた為なのです。
使用中の電池や使用後の電池は内部でガスが発生し続けています。
ガスの発生が一定以上になってしまうと電池内部の圧力が上昇し、電池が破裂してしまいます。
この破裂を避けるために、安全にガスを抜くように「液漏れ」をおこすようにしています。
確かに、腕時計が破裂したら恐ろしい


液漏れを予防する為に、下記ご参照ください
大切な時計の電池が液漏れをしないために
・時計が止まったら出来るだけ早く電池交換をする。
・時計が動いていても前回の電池交換から24か月を経過したら電池交換をする。
・ダッシュボードの上など高温になるところに時計を放置しない。



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