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2010年10月19日
時計の不思議な言葉~自動巻時計とは
腕時計ってそもそもみんな機械ですので
時計を分類するのに 機械式時計 と表現するのは????な感じなのですが
電池で動く時計に対してゼンマイで動く時計のことを機械式時計と呼んでいます
機械式時計には
毎日手で巻く 手巻き腕時計と
手の振りで時計の中のローターが回転して
ゼンマイを巻き上げてくれる自動巻腕時計(オートマチック)があります
この自動巻きという言葉を最近では誤解されている方が
多いようです
便利になった現代人にとっては [自動]という言葉は
本当に何もしなくても 大丈夫!という意味にとってしまいがちなのは
いたしかたない事かもしれません
手巻きをしなくても腕に着けていれば自動的に巻き上げてくれる
その上巻かれるゼンマイの状態が一定になるため
精度を向上させることになる
なんて 素晴らしいんだ
という感激でこの呼び方になってしまったのでしょうね
その後登場した 電池で動く時計や、光発電で動く時計の方が
ある意味もっと 自動的に動いてくれるのですが・・・
「自動巻き時計がよく止まってしまう」
とご来店されるお客様がいらっしゃいますが
事務仕事でず~~と座っていたり
外出が少ないとか
ご年配で動きが優雅?だったりとか
単純に巻き上げが足りない場合もよくある事です
自動巻時計はあくまでも補助的なものと考え
手巻きでセンマイをしっかり巻いてあげると
改善される場合もあります
全自動洗濯機でもスイッチを入れなければ洗濯をしてくれません
自動巻時計は腕につけて腕を振らなければ
ゼンマイが巻かれません
誤解をまねく 名前であることは間違いないですが
自動巻き時計が発明された1920年代の
新鮮な驚きはこの歯車の数と動きを見れば
納得いただけるかもしれません
機械精度は電波時計には到底かなわないのに
機械式時計の人気は今だ衰えません
忙しい時代だからこそ
時を楽しむ余裕を持ちたいという気持ちの
現れかもしれませんネ
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Posted by hanabusa at 17:49│Comments(0)
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