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2015年08月12日
真夏の線路と時計のゼンマイ
まっすぐにどこまでも続く線路。
人生を投影したり、故郷を思い出したり・・・
そして、ガタンゴトンガタンゴトン・・・という車内に響く音。私達の原風景かもしれませんね。
さて、このガタンゴトンという音は、線路と線路の繋ぎ目の隙間の上を列車が通りすぎる時に出る音です。
金属で出来ている線路は熱により伸びてしまいますので、わざと隙間を開けてつないでいます。設計段階での想定を上回る暑さが続く中、当初開けておいた隙間以上に金属が伸びてしまったら、線路が曲がってしまう危険性があるので、真夏の炎天下、線路保安の人たちが線路に異常がないか点検をしてくださっています。
本当にこの猛暑なんとかならないもでしょうか
これと同じ現象が機械式時計の中でも起こります。
機械式時計の要である「ゼンマイ」は 人間の髪の毛ぐらいの細さで出来ています。このゼンマイが暑さにより伸びて、機械の精度に影響を与えてしまうことがあります。
つい最近分解掃除をしたばかりだけれど、夏になったら時計の遅れが気になりだした。
という時は ひょっとしたら暑さの影響であり、機械の不良ではないのかもしれません。
毎日 どれくらい時計を身につけているか?
腕をちゃんと振って 沢山歩いているか?
時計を腕につけていないときは どんな向きにおいたら良いか?
気温はどれくらいか?
日常生活において時計を取り巻く環境と時計の精度は密接に結びついています。
「そんなの面倒!!」
と思われるか
「それって面白いですね!!」
となるかが クオーツ式の時計を選ぶか機械式の時計を選ぶかの判断基準になるのかも知れません
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Posted by hanabusa at 13:31│Comments(0)
│時計雑学