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2011年09月14日

デアゴスティーニ・和時計をつくる(3)音穴板をつくる


デアゴスティーニ「週刊和時計をつくる」創刊号の作業は
前回このブログで紹介させていただいた文字盤の墨入れ
この音穴板を作ること




・・・と言っても木枠は既に完成しているので
透かし布の網目と抑え板を水平垂直に合わせること
がポイントぐらいで難しくない作業です
強いて言うとすれば
ハサミでカットするときは出来るだけ根元のほうを使うことと
透かし布のほうを下にして
ハサミをやや斜めにして切ると
角が綺麗に仕上がります。
枠にはめてしまうと見えなくなるところではありますが
職人としてはこだわってしまうところですね。






これで創刊号の作業は終了です icon100
次号が待ち遠しいですね




言い訳ですが・・・face11九州地区は発売が2日遅れです
すなわち
デアゴスティーニの社長さんの和時計組み立て日記より
ほぼ1週間遅れで手元に届きますので
ブログアップも遅れ気味になりますことをご了承ください




ということで
恒例のハナブサ所蔵の和時計との比較タ~~イムicon77
デアゴスティーニさんの「週間 和時計をつくる」で
制作する時計はこれよりも後の時代(江戸時代後期)の
和時計(台時計)のデザインの復刻です
ところが弊社所有の和時計(櫓時計)は江戸時代前期の時計
音穴板のような部品は存在しません
↓こちらが弊社の和時計櫓時計(やぐらとけい)です



戦国時代の鉄砲職人が中心となって制作した櫓時計と
天下泰平の江戸時代後期の美術性、インテリア性を備えた台時計
趣が随分と違いますね
一般的な和時計の場合
黒ければ黒いほど時代が古いといわれています



デアゴスティーニさんの「週刊 和時計をつくる」は
勿論本ですので そこのところの解説と写真もバッチリicon22
このシリーズで得られる情報も毎回とても楽しみです






  


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2011年09月10日

デアゴスティーニ「和時計を作る」(2)文字盤墨入れ




ディアゴスティーニの「週刊和時計を作る」の創刊号は
文字盤の墨入れ
「墨入れ」という言葉の響き!いいですね~~face15
なんだか職人技という感じがしませんか?





今回の「和時計をつくる」の文字盤は真鍮(しんちゅう)で出来ています
身近なものでは5円玉も真鍮製ですね
実は 真鍮は地板など腕時計の部品として最も多く
使用されている金属です
銅と亜鉛の合金ですが腕時計に使用されるときは
銅70%亜鉛30%前後の割合の合金が多いようです

表面の酸化してやや赤みを帯びた状態を取り除くために
真鍮磨き布を使うのですが
文字盤の表面の金属の筋目に平行に磨くことをお勧めします。
磨き傷がいろんな方向にあると綺麗ではありませんから。

余談ですが・・・英語ではbrass(ブラス)icon97
ブラスバンドの由来とも言われています



表面磨きが終わったら洗浄です
表面に皮脂汚れ等が付着していると仕上げがキレイになりません
まずは超音波洗浄機に「ヤシの実洗剤」を入れて洗浄
三分間ぐらいでいいでしょう。
もちろんすすぎも超音波洗浄機を使いました
ティッシュペーパーで水気を完全に吸い取ります
そしてドライヤーで乾燥です




いよいよ墨入れです
ちょっとワクワクしますね face15
全面に墨が入ったら再び仕上げ磨きです
創刊号に付いていた真鍮磨き用の布は小さく切って使用しました
今回も文字盤の筋目に添って拭き上げます
そして 出来上がりがこちら↓です





弊社では時計修理技能士・山崎オメガなどのインデックス再塗装
油性の塗料で作業しています
次号の「和時計を作る」も墨入れの作業があるようですので
山崎にも体験してもらい感想を聞いてみようかと思います





ちなみにhanabusa所蔵の和時計の文字盤を参考までにアップしてみます
全て江戸時代の時計と言われています


まずは櫓時計(やぐらとけい)



↑こちらが 今回のデアゴスティーニさんの時計と
同じ機構の二挺天符の時計
それよりも 古い時代と思われる
一挺天符の時計です↓



そして ちょっと面白い文字盤がこちら↓



機構は一挺天符ですが 文字盤は後から交換したものか
この文字盤で作成したときに あえて古い時代の機構を作ったのか?



そして 尺時計の文字盤がこちら↓






現代の和時計と江戸時代の和時計を
比較しながら このコーナーは進めていこうと思います





  


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2011年09月01日

デアゴスティーニ「週刊和時計を作る」に挑戦(1)


趣味の扉を開くディアゴスティーニ」から
2011年8月30日(九州地区は2日遅れface11
江戸時代の機構で完成された「週刊和時計を作る」の発売が開始されました






ハナブサでは およそ400年前の本物の和時計を
5台所有しています
一級時計修理技能士であるドトーのランナーが
メンテナンンスをして動くようになったものもあります





江戸時代に作られ、日本独自の不定時法で時を刻む和時計は
別名「大名時計」と呼ばれていました
大名でもないと手に入れることが出来ない品物でした
時計を動かすために専任の「時計師」まで雇わなくてはなりません




そんな贅沢な和時計を自分で組み立てることが出来る!
本物と復刻版両方を照らし合わせて見てみたいicon77
ということで
「週刊和時計をつくる」に挑戦することになりました
全60回 製作の経過はこのブログで順次
ご報告させていただくつもりです
(3日坊主になったら時計店の名折れですface13




それにしても・・・・



これは業務なのか?趣味なのか?
それが問題だicon77









週刊和時計を作る
全60号
種類:二挺天符式台時計
大きさ:高さ67cm・幅24cm
パーツ:木製、真鍮製合わせて約420点
  


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