時計の中のルビー

時計のムーブメント（機械）と
ルビーの関係です




ムーブメントは
車のシャシーに相当する地板を基盤にして
組み立てられていきますが
部品は垂直な軸に取り付けられます




歯車などが取り付けられた軸は
回転したり、往復運動をしたりして
動きますが、軸と地板が直接　接すると
摩耗によって機械の故障につながります




そこで　軸受けに摩耗の少ない
宝石を使うようになりました




これを受け石と呼びますが
ルビーを使うことが多いようです
硬度がダイヤモンドに次いで高い
ので摩擦に強く
油がよく保たれるという
特性が評価されてのことです





アンティーク時計などで
１７jewels とか２５jewelsとか

表記されていることがありますが
これは使用されている受け石の数を
表しています





機械式時計（手巻き、自動巻き）では
ムーブメントの歯車の動きの美しさや
その組み合わせの緻密さを見て楽しむために
裏ブタや文字盤の一部をシースルーにして
あるものが多くみられます




ゴールドやシルバーの
繊細な歯車の動きの中で
ルビーの赤い色は素敵な
ポイントとなっています