デアゴスティーニ・和時計をつくる(3)音穴板をつくる
デアゴスティーニ「
週刊和時計をつくる」創刊号の作業は
前回このブログで紹介させていただいた
文字盤の墨入れと
この
音穴板を作ること
・・・と言っても木枠は既に完成しているので
透かし布の網目と抑え板を水平垂直に合わせること
がポイントぐらいで難しくない作業です
強いて言うとすれば
ハサミでカットするときは出来るだけ根元のほうを使うことと
透かし布のほうを下にして
ハサミをやや斜めにして切ると
角が綺麗に仕上がります。
枠にはめてしまうと見えなくなるところではありますが
職人としてはこだわってしまうところですね。
これで創刊号の作業は終了です
次号が待ち遠しいですね
言い訳ですが・・・九州地区は発売が2日遅れです
すなわち
デアゴスティーニの社長さんの
和時計組み立て日記より
ほぼ1週間遅れで手元に届きますので
ブログアップも遅れ気味になりますことをご了承ください
ということで
恒例のハナブサ所蔵の和時計との比較タ~~イム
デアゴスティーニさんの「週間 和時計をつくる」で
制作する時計はこれよりも後の時代(江戸時代後期)の
和時計(台時計)のデザインの復刻です
ところが弊社所有の和時計(櫓時計)は江戸時代前期の時計
音穴板のような部品は存在しません
↓こちらが弊社の和時計櫓時計(やぐらとけい)です
戦国時代の鉄砲職人が中心となって制作した櫓時計と
天下泰平の江戸時代後期の美術性、インテリア性を備えた台時計
趣が随分と違いますね
一般的な和時計の場合
黒ければ黒いほど時代が古いといわれています
デアゴスティーニさんの「週刊 和時計をつくる」は
勿論本ですので そこのところの解説と写真もバッチリ
このシリーズで得られる情報も毎回とても楽しみです
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