てこと山笠
山笠台はくぎや金具を1本も使わずに
麻縄だけで組み立てられています
ぴ~~~んと張った麻縄は
職人さんの腕の見せ所のひとつでは
ないでしょうか
鎌倉時代から始まったとされる
山笠ですが
現在のような飾り山の形になったのは
江戸初期だそうです
宮大工さんや棟梁の知恵なのでしょうか
動力のない時代から現代まで
麻縄を締め上げるのは
単純な
てこの原理 の応用です
木槌は柱の根元まで叩けるように
円筒形でなく門のあるものにしています
また 麻縄に差し込んで
てこの力を利用できるように
木槌の柄の先はとんがった形にしてあります
舁き棒を山台に固定させる麻縄は
写真の白い縄→
直径は3~4センチほどで
長さは40~50メートル
舁き棒と棒ぐり・棒受けとに幾重にも巻き付け
「おやし棒」という9尺(273センチ)の棒を用い
写真中央から斜めになっている棒→
てこの原理で締め上げ
同時に木槌で叩き
しっかりと固定されていきます
う~~~~ん
日本人ってすごい
と嬉しくなる現場でした
テレビの前でゲームに夢中になっている
息子に この「おやし棒」
使えないかしら・・・・・・
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