桧原桜 花守り物語

hanabusa

2009年03月19日 09:15


毎年各メディアで紹介される桧原桜(ヒバルザクラ)です
ちらほら花が咲き始めました
この桜には こんな素敵なエピソードが・・・
    




昭和59年(1984年)3月中旬
樹齢50年のソメイヨシノが8本並ぶ
細い道がありました。
かわいいピンクの蕾を付け始めた頃
道路拡幅工事によりそのうちの1本が切り倒されて
しまいました。 
 




これに気づいた市民が
「花守り 進藤市長殿」
として 読み人知らずの短冊を枝に吊しました。




「花あはれ、せめてはあと二旬 ついの開花を ゆるしたまえ」
   工事に反対するわけでは ありませんが・・
   せっかく かわいい蕾をつけて もう少しで
   花が咲きます。
   せめて あと二旬(20日くらい)このさくらの木の
   最期の花を開かせてあげてください ・・・というような意味だと思います




短冊を目にした当時の九州電力の社長さんは
部下にその話しをしました。
社長の意を読み取った部下は、すぐさま現地に赴き
西日本新聞の記者に連絡をとりました




そして西日本新聞に大きく掲載されました。



短冊の主から
「花守り人」と名づけっれた進藤市長は


「花おしむ 大和心はうるわしや
 とわに匂わん 花の心は」
と返歌を枝に提げました



この新聞記事は市民の心に届き
道路拡幅工事は一部変更され
歩道と小さな公園までつくられ
生き残った6本の桜が今も春になると
きれいな花を咲かせてくれます





昨年も桧原桜は 満開の花を咲かせてくれました。
近くの小学生の詠った短冊が
隣接する池のほとりに整然と並べて掛けられていました。



これから 咲きそろう満開の桜を眺めながら
小学生のかわいい短歌をたのしんでみてはいかがでしょうか




通勤途中にありますので
桧原桜の開花状況は 随時お知らせいたします 



本日の桧原サクラ
チラホラ   短冊無し


中村歯科医院さんのブログでも桧原桜の情報が
ご覧になれますよ↓
    http://nakamurashika.yoka-yoka.jp/e203449.html

桧原桜たより 桜とさくらんぼ 
    http://hanabusa.yoka-yoka.jp/e211403.html


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